【レポート】クラウド人材育成の現状と今後の展望 #AWSSummit
こんにちは、崔です。
AWS Summit Tokyo 2019 2日目のH2-08のセッションである「クラウド人材育成の現状と今後の展望」のレポートをお届けします。
様々なセミナーで人材育成のセッションが目に付くように、業界での大きな課題の一つに技術者の確保が挙げられます。本セッションでは、合同会社DMM.com様の事例を元に人材育成のトレンドと成功例についてご紹介致します。
スピーカー
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
トレーニングサービス本部
事業開発部 部長
冨田 賢 様
合同会社DMM.com
人事総務本部 / 育成推進グループ
安倍 仁士 様
人材育成観点でのIT市場状況
次世代エンジニアの圧倒的な不足
- 2030年には約60万人不足する
- さらにITエンジニアのスキル転換が必要
AWSの機能改善、イノベーションのスピート
- 人手不足、その上求められるスキルシフト
効率的学習の必要性
- 受動的から能動的へ
- InputからOutputへ
- 教わるから教えるへ
- 小さく、速く、学習サイクルを回す仕組みが必要
AWS人材育成の先進企業が気にかけているポイント
- 小さくてもいいので速く始める
- ハンズオン、現場経験の量(ハンズオン環境の重要性)
- 情報発信の機会を作る(社内勉強会/コミュニテイ)
- オンプレミスでの経験/知識は無駄にならない
AWSトレーニングの特徴
- クラウド知識の定着
- 講義/デモ/ハンズオン
- アウトプットとフィードバックのループによる実践力の向上
- ディスカッション/プレゼン/レビュー
- 講師は案件経験が豊富なエンジニア出身者
AWSトレーニングからみる市場傾向
- 2016年 大手-中堅 SIerの受講が中心
- 研修がない時代はSelf Learning
- 2017年 ユーザ企業の受講が増加
- 先進企業が新卒研修にAWS研修を採用開始
- 2018年 ユーザ企業の受講が本格化
- SIerの新卒研修にAWSの研修が採用開始
- 2019年 開発系、専門系のコースの需要が拡大
- 新卒研修(開発者)にAWS研修が採用
DMM.comのIT人材育成
エンジニア組織
- サービス開発
- 横断組織
- テクノロジー本部
- ITインフラ本部
- プラットフォーム事業本部
クラウド/オンプレの利用状況
- クラウドのみ 41%
- ハイブリッドクラウド 46%
- オンプレ13%
AWSの魅力
- 手軽な学習環境
- プロジェクトガイド
- チュートリアル
- 統合開発環境
- トレーニングが充実
- 400以上のトレーニング
- 10のクラスルームトレーニング
DMM.comでの学びを加速させる取り組み その1
- AWS実弾演習場
- 開発職従業員に対して、自由にAWSが利用できる環境を提供
- AWSの学習や自由研究的な開発などでの利用が可能
- 1人100$/月を目安に自由に利用できる
DMM.comでの学びを加速させる取り組み その2
- 社内AWSの勉強会
- AWSさんに協力いただき、社内SRE部チーム・有志が勉強会を開催
- テーマ例
- AWSを基礎から学ぶ
- DMM.com内で標準になっていくだろう技術ハンズオン
2019年新卒向け技術研修
- 企画に込めた想い
- どこよりも学べて成長できる
キーワード
- 知識の地図
- プロダクト開発
大事な価値観
- 失敗
- チャレンジ
- 振り返り
研修全体像
- プロダクト開発における基礎技術の習得
- プロダクト運用に関する応用技術や周辺技術の習得
技術研修ロードマップ
- 開発および運用の基礎となる環境について実践的に学ぶ
- 個人環境での開発をクラウド環境へデプロイする
- 良書を読む習慣を見に付けアウトプットを通じて学びを深める
- 良いコードを意識しながら様々な開発言語にふれる
- 実践的な学習を通じて応用技術や周辺知識を増やす
AWSトレーニング導入の目的
- AWSに提供されている様々なサービスの理解
- AWSを使ったサービスの大まかな全体図を理解することができた
- Webサービスの基本構成の理解
- 冗長構成の理解
- サーバーレスの理解
- 優れたクラウドインフラ設計の理解
- 設計は十分に身についた
- 理解が深まるとともに意欲が高まった
感想
AWSを学んで行くには、能動的なSelf Learningがとても大事、InputからOutput重視、教わるから教える、小さく速く学習サイクルを回すことが重要です。
失敗、チャレンジ、振り返りのサイクルを小さく早く回して、がんがんAWSを習得していきましょう!